Radeon勉強会HD7770体験レポート その2
Radeon勉強会HD7770体験レポート その1からのつづきです。

■ベンチマーク評価と消費電力計測

 XPではRadeon HD7XXXの誇る最新技術は使えないという事実を当初は知りませんでしたので、基本的にXPで使っています。

☆ベンチマークを走らせたPCは以下の通り。

 80PLUS 500W電源
 Intel Core i5 750(定格)
 HD7770 GHz Edition(CCCデフォルト設定)
 Catalystバージョン12.8
 DDR3 2GBx4枚
 HDDとSSD 1台ずつ
 アイドル時:71W

・BIOHAZARD5ベンチマークテストB

バイオハザード5ベンチ

 アベレージ:93.7fps
 評価:S
 消費電力:180W

・FFXIVベンチマーク(LOW)

FFXIVベンチ

 スコア:4192
 ただし、場面が大きく変わるたびにカクつく
 消費電力:150~200Wうろうろ
 
・StreetFighterIVベンチマーク(垂直同期のみOFF)

SFIVベンチ

 スコア:30192
 アベレージ304fps
 ベンチマーク最高設定にしても140fps超える
 消費電力:130W(負荷がかかるところだけ180W)
 
・ゆめりあベンチマーク(1024x768・画質最高設定)

ゆめりあベンチ

 すこあ:113016
 消費電力:150~180W

 以上から、このあたりのDirectX9ベースのゲームを動かすには申し分ない(というか力が有り余っている)、消費電力はだいたい180W付近に収まっていることがわかります。FFXIVベンチはCPUの消費電力が上乗せされて200Wになっているのかもしれません。

・XPではZeroCore Powerは効かない。

 モニターの電源が落ちると1W下がるだけでした。


☆ここからWindows7で動かしてみた

 これだけではあまりにさびしいので、HD7770の最新技術を楽しめるようWindows7を使ってみました。上述のPCにWindows7起動用HDDを取り付けたもの、アイドル時79W。

・LuxMark v2.0

 OpenCLベンチマークです。120秒間でどれだけレイトレーシングできるか、そこからスコアを導き出しています。GPU単体でのスコアが良く、CPU+GPUだとなぜかスコアが悪くなりました。ちなみにCPU単体だとさらに低いスコアが出ます。

LuxMark.jpg

 LuxBall HDR OpenCL GPUs:5760
 LuxBall HDR OpenCL CPUs+GPUs:3257

・ratGPU

 これもOpenCLベンチマークです。LuxMarkとは逆に、レイトレーシングにどれだけ時間がかかったかを計測します。これまたGPU単体が速いです。CPUを併用するとGPU単体の9倍近く時間がかかってしまいました。何か設定を誤っているのでしょうか。CPU単体はあまりに時間がかかったため途中でやめてしまいました。

ratGPU.jpg

 GPU単体 Benchmark result:96.89
 GPU+CPU Benchmark result:820.47

・N体シミュレーション(N-Body)

 OpenCLベンチマーク。起動するとGPU性能をFLOPS単位で表示してくれます。

N-Body.jpg

 おおむね580GFLOPS

 勉強会の資料ではHD7770は1.28TFLOPSとあるので、このベンチマークとは評価の仕方が違うのかもしれません。

 そういえば、HD7950(3.7TFLOPS)が10枚あれば地球シミュレータ(37TFLOPS)に並ぶという勉強会での話を思い出しました。もちろんそんな単純な比較はできないとの断りもありましたが。世界の有名どころのスーパーコンピューター計算性能との比較がベンチマーク結果にでると目標になって面白くなるかもしれませんね。

 いずれのベンチマークもあまり動きがなく退屈で、繰り返し試したいとは思わない内容でした。ratGPUの結果から、レイトレーシングにGPUはとても効くというのはよくわかりました。素人考えではGPU単体よりCPUを併用したほうが速くなりそうな気がするのですが、LuxMarkとratGPUの結果から、そういうわけでもないということもわかりました。ただこれは私の側で何か間違ってるような気もします。

・目を引く・華のあるベンチマークが欲しいところ

 以上のOpenCLベンチマークを見るに、末端ユーザーレベルでOpenCLによるGPGPUの恩恵にあずかれるのはまだ先、現時点では特定専門分野でのみ活かされる技術なのかなという印象を持ちました。末端ユーザーをOpenCL!GPGPU!と興奮させるには、効果がわかりやすいベンチマークソフトが必要だと思いました。自分で何一つ開発できないくせに偉そうなこと言って申し訳ありませんが、もう少し遊びが欲しいとも思います。その意味ではゲームのベンチマークは本当にわかりやすいです。

・HD7770単体のピーク消費電力は80W程度

 OpenCLベンチマーク中の消費電力はいずれも150W前後でした。PCのアイドル時消費電力が79Wなので、その差70~80W程度がHD7770の消費電力なのだろうと推測できます。

・Windows7上でZeroCore Powerの効果9W減を確認

 モニターの電源が落ちると69Wにまで下がります。アイドル時79W、モニターが切れるだけで1W下がることから、ZeroCore Powerによる効果は差し引き9Wとなります。

・HD7770単体ではアイドル時わずか13W!?

 ZeroCore Power時の消費電力は3Wという話ですから、HD7770はアイドル時で13W程度しか使っていない計算になります。これはこれで相当すごいような。モニターが使えない状態であれば使える状態よりさらに10Wも低くなるよ!と宣伝するより、モニターが使える状態でも負荷をかけなければたったの13Wだよ!と宣伝するほうが大きなアピールになるのではないでしょうか。ほとんどの人にとって、モニターが使えない≒使わないPC、それならPCの電源を切っとおけばという話ですからね。

 以上から、補助電源が必要とはいえ消費電力はそれほど高くないことがわかります。これだけの性能を持ちながらもアイドル時の消費電力はわずか13Wしかないのはとても良いです。


 最後となりますが、次の記事で今回頂いたHD7770についての簡単なレビューをしたいと思います。つづく。

Radeon勉強会HD7770体験レポート その3
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