Radeonシリーズ勉強会レポート その2
☆この記事はレポート1からのつづきです

 勉強会では予め資料が用意されていました。コンシューママーケティングというRadeonシリーズをアピールできる要素を集めた資料と、Radeon7XXXの主にGCNについての図解資料の二点です。勉強会はこの資料に沿って進められました。前回の記事でも述べましたが、私は後者についてはほとんど理解できませんでした。質問をしてもその回答に質問で返すことになりそうだったので、大人しくしていました。計算の仕方が大きく変わり効率が良くなったみたいなところだけはなんとなくわかりました。

■AMD コンシューママーケティングについて

 ようするに、一般消費者に対しRadeonの優位性を知らしめるために必要な、基本的事実・情報について学びました。

・同クラスならRadeonのほうが確実に速い

 まず、NVIDIAの競合製品との比較でRadeonのほうが速いといったような、よくある話から始まりました。この資料ではHD7970vsGTX670とHD7950vsGTX660Tiで具体的な比較をしていて、資料ではすべての項目てRadeon側が1.1~1.6倍ほど速いことになっていました。

 ただ、同じく資料から、同クラスであればいずれもRadeonのほうが若干高い価格が提示されていたので、個人的にはそれほどRadeon優位という印象は持ちませんでした。互角だと思います。担当の方が、とにかくHD7970(たぶんGHz Editionのほうだと思います)は最高の性能だと主張していたのが印象的ではありましたが、もう少しその確固たる優位性を裏打ちするようななにか資料が欲しかった、説得力を増すためにもそれがあるべきだったと思いました。(後述するOpenCLとの絡みではRadeonの優位性があるですが、この時点では話題にのぼらなかったのです)

・型番のゼロはまると読む


 途中でふと気がついたことがあります。Radeonの読み方、担当の方は普通にラデオンと発していました。レイディオンではありませんでした。ちなみに7970はななきゅーななまる、7770はななななななまる。ゼロはまると読むみたいです。

・HSA財団設立によるオープンスタンダード開発環境の策定
 
 次に、ヘテロジニアス・システム・アーキテクチャー(HSA)財団の設立にAMDも関与しているという話になりました。簡単に言うと、ハードウェアごとにソフトウェアを開発するのは手間がかかるから、オープンでスタンダードな開発環境を策定して無駄をなくそう、そのための財団がこのHSAだ、ということらしいです。その一例としてOpenCLがあり、その開発環境は世界中でシェアを上げているということでした。

・有望なOpenCLとそれに強いRadeon

 OpenCLの具体的有望性に絡んで、AdobeがPhotoshopでCUDA対応をやめてOpenCLに注力するという話も出ました。NVIDIAのCUDAを採用してもそれを利用できるのは(NVIDIA製グラフィックカードのシェア的に)半分程度しかいないので、それならこれからはOpenCLでいこう、NVIDIA側も一応OpenCLに対応しているからそのほうがいい、という判断なのでしょう。また、マイクロソフトのWindowsとの絡みで言うと、DirectX11でもOpenCLが採用されている(取り込まれている)ということでした。(つまり将来性は確実であると言いたいのだと思います)

 私にとってはこのOpenCLが勉強会最大の山場であり、OpenCLを普及させるために財団まで設立したAMDの本気を感じました。つまり、OpenCLが主流になればOpenCLに強いRadeonが市場で優位に立てる、財団設立もそのための布石というわけです。すごいなあ。しかしNVIDIAがこれまで注力したCUDAを捨ててOpenCLに飛び乗るとも思えません。それはAMDもわかっているとは思いますが、このあたりはどうなるのでしょうね。

・AMD appzone

 AMDでは自社製品でアクセラレーション対応となるソフトウェアを一覧できるWEBサイトを9月下旬から公開するそうです。有力なフリーソフトがバンバン対応してくれるようになればRadeonの魅力もさらに増すと思います。ここで紹介して欲しいですね。
AMD appzone http://amd.com/appzone


記事が長くなったので一旦区切ります。つづきます。

レポート3
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