Radeonシリーズ勉強会レポート その3
☆この記事はレポートその1その2からのつづきです。

■GCNを採用したRadeonアーキテクチャについて

 コンシューママーケティングの話が終わったところで担当の方が変わり、今度はRadeon HD7970ベースのアーキテクチャ話となりました。用意されていた資料には単に図が描いてあるだけ、文章による説明はなく、担当の方の話も私には難しくてよくわかりませんでした。Zero Core Power時に消費電力が3Wにまで落とせるのは、PCI-E以外をすべて落とすからだというのはわかりました。

 資料で特に力が入れられていた、これまでのVLIW(Very Long Instruction Word)アーキテクチャと現行RadeonのGCNでのアーキテクチャの違いがもう少し理解できたら良かったのですが、このあたりは素人お断り、基本的な事を知っていないと理解するとっかかりがまるでない、そんな内容でした。もう少しわかりやすい例示をもって話を進めてもらえるとありがたかったです。まあとにかく次元が違いすぎました。勉強会全体がこのレベルだったら眠ってしまっていたでしょう。私は実際、ここでは軽食をつまんで知ったかぶりで話を聞いているだけでした。

■質問タイム

 以上の資料に基づいた勉強会が終了すると参加者からの質問を受け付ける時間となりました。ここまで休憩時間はなくぶっ続けでしたが、だれることなくむしろ良かったと思いました。

・最新ドライバは確実に性能向上

 参加者がわりとおとなしめで、ここまで淡々と進んだこともあり、質問する人などいるのかなと思ったのですが、結構いました。質問の内容は私には理解できず、意味がわからないのでメモも取れずという状態だったため、ここでレポートするすべはありません。ただ、質問者からRadeonのドライバの出来について指摘されたとき、日本AMD側の他のスタッフの方が新たに資料を提示して、現行の最新ドライバによる性能の向上をアピールしていたのが特に記憶に残っています。

・次世代Radeonについての質問はなし

 次世代Radeonについて等々、誰もが興味を持っているであろうテーマについての質問は出ませんでした。ここまでの勉強会の内容があくまで現行Radeonの範囲に抑えられていたので、その空気を読んだのだと思います。私も読みました。

・HD7670相当のものは出ない

 現行RadeonでHD7750より下は出さないのかという質問に対しては明確に出さないという回答が返ってきました。モバイル向けに35W(30Wだったかも)のものがあるが、それはデスクトップ向けに出すことはない、そのクラスのものが欲しければHD6670を使って欲しい、APUがそのあたりの性能となるのでAPUを使って欲しいという話でした。GCNアーキテクチャでファンレス1スロットのカードを求めているのに非GCNのHD6670を薦めるのはちょっと的外れだと思いましたが、APUのマーケティングとの兼ね合いであえて出さないというのは十分ありえると思いました。


 質問がひととおり終わったところで21時をまわっていました。そこで勉強会は終了となりました。席についてから一時間半強、人によっては二時間の内容でしたが、とても真面目な内容で、最後まで飽きることなく終えることが出来ました。もともとお土産のHD7770を使ってみたかった、それが参加動機だったわけですが、お土産関係なく参加して良かったなと思える内容でした。もし次があるならまたぜひ参加したいと思います。

 レポートは以上です。


 お次はお土産のHD7770を使っての体験記事、といきたいところですが、どうも初期不良らしくうちのPCでは動きません。連絡済みの対応待ちです。果たしてどうなるのか!?

Radeonシリーズ勉強会レポート その2
☆この記事はレポート1からのつづきです

 勉強会では予め資料が用意されていました。コンシューママーケティングというRadeonシリーズをアピールできる要素を集めた資料と、Radeon7XXXの主にGCNについての図解資料の二点です。勉強会はこの資料に沿って進められました。前回の記事でも述べましたが、私は後者についてはほとんど理解できませんでした。質問をしてもその回答に質問で返すことになりそうだったので、大人しくしていました。計算の仕方が大きく変わり効率が良くなったみたいなところだけはなんとなくわかりました。

■AMD コンシューママーケティングについて

 ようするに、一般消費者に対しRadeonの優位性を知らしめるために必要な、基本的事実・情報について学びました。

・同クラスならRadeonのほうが確実に速い

 まず、NVIDIAの競合製品との比較でRadeonのほうが速いといったような、よくある話から始まりました。この資料ではHD7970vsGTX670とHD7950vsGTX660Tiで具体的な比較をしていて、資料ではすべての項目てRadeon側が1.1~1.6倍ほど速いことになっていました。

 ただ、同じく資料から、同クラスであればいずれもRadeonのほうが若干高い価格が提示されていたので、個人的にはそれほどRadeon優位という印象は持ちませんでした。互角だと思います。担当の方が、とにかくHD7970(たぶんGHz Editionのほうだと思います)は最高の性能だと主張していたのが印象的ではありましたが、もう少しその確固たる優位性を裏打ちするようななにか資料が欲しかった、説得力を増すためにもそれがあるべきだったと思いました。(後述するOpenCLとの絡みではRadeonの優位性があるですが、この時点では話題にのぼらなかったのです)

・型番のゼロはまると読む


 途中でふと気がついたことがあります。Radeonの読み方、担当の方は普通にラデオンと発していました。レイディオンではありませんでした。ちなみに7970はななきゅーななまる、7770はななななななまる。ゼロはまると読むみたいです。

・HSA財団設立によるオープンスタンダード開発環境の策定
 
 次に、ヘテロジニアス・システム・アーキテクチャー(HSA)財団の設立にAMDも関与しているという話になりました。簡単に言うと、ハードウェアごとにソフトウェアを開発するのは手間がかかるから、オープンでスタンダードな開発環境を策定して無駄をなくそう、そのための財団がこのHSAだ、ということらしいです。その一例としてOpenCLがあり、その開発環境は世界中でシェアを上げているということでした。

・有望なOpenCLとそれに強いRadeon

 OpenCLの具体的有望性に絡んで、AdobeがPhotoshopでCUDA対応をやめてOpenCLに注力するという話も出ました。NVIDIAのCUDAを採用してもそれを利用できるのは(NVIDIA製グラフィックカードのシェア的に)半分程度しかいないので、それならこれからはOpenCLでいこう、NVIDIA側も一応OpenCLに対応しているからそのほうがいい、という判断なのでしょう。また、マイクロソフトのWindowsとの絡みで言うと、DirectX11でもOpenCLが採用されている(取り込まれている)ということでした。(つまり将来性は確実であると言いたいのだと思います)

 私にとってはこのOpenCLが勉強会最大の山場であり、OpenCLを普及させるために財団まで設立したAMDの本気を感じました。つまり、OpenCLが主流になればOpenCLに強いRadeonが市場で優位に立てる、財団設立もそのための布石というわけです。すごいなあ。しかしNVIDIAがこれまで注力したCUDAを捨ててOpenCLに飛び乗るとも思えません。それはAMDもわかっているとは思いますが、このあたりはどうなるのでしょうね。

・AMD appzone

 AMDでは自社製品でアクセラレーション対応となるソフトウェアを一覧できるWEBサイトを9月下旬から公開するそうです。有力なフリーソフトがバンバン対応してくれるようになればRadeonの魅力もさらに増すと思います。ここで紹介して欲しいですね。
AMD appzone http://amd.com/appzone


記事が長くなったので一旦区切ります。つづきます。

レポート3
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