宇宙戦艦ヤマト劇場版DVD
 宇宙戦艦ヤマト劇場版のDVDです。廉価版のわりにさらば宇宙戦艦ヤマトのDVDがとても良い出来だったので買ってみました。

宇宙戦艦ヤマトパケ

 この劇場版はTV版全26話を劇場向けにわすが2時間強にまとめたものゆえ、内容にはかなり無理のあるところもあります。それでも限られた時間によく詰め込んでまとめあげたものだと感心させられます。大まかに、ヤマト発進からワープテスト・七色星団におけるドメル司令との戦い・ガミラス星での最終決戦、イスカンダル到着から地球帰還までの4つのエピソードに重点が置かれています。それ以外は不自然なほど駆け足で展開されるか、そもそもまったく触れられていません。

 このDVDで最も興味深いのはスターシャ死亡編が収録されているところです。タイトルメニューで死亡編か生存編を選択すると本編の展開がそれぞれ少し変わります。一般的に知られているのは後者だと思います。しかし劇場版初公開時は死亡編だったそうで、ヤマトがイスカンダルに到着するとスターシャはすでに亡くなっていて・・・という展開になります。このDVDで観るまで知りませんでした。

 このDVD、話の内容とは別に、残念ながら出来が非常に悪いです。とにかく画質が酷い!動きのある部分はすべて横縞のノイズ(いわゆるコーミングノイズ)が発生します。それを抜きにしても画面はざらざら。観ていられません。さらば~のDVDの画質とは雲泥の差があります。少なくともスターシャ死亡編の部分は劇場版として新たに描き起こされたはず、にもかかわらずここも酷いものです。

 そして、特別仕様としてビスタサイズで収録とあるのがこれまた人を馬鹿にしたような仕様で、もともとの4対3の画面の上下を黒塗りで潰して横長に見せかけているだけなのです。つまり、映像そのものは4対3であり、現在圧倒的主流のワイドテレビ・ワイドモニターで映像を全画面表示にしてもかならず黒ぶちになってしまいます。これをビスタサイズで収録というのは無理があると思います。

宇宙戦艦ヤマト背

 ジャケットのデザインは他のEMOTION the Best 1900シリーズと同様、背表紙が白地にゴシック体でタイトルが書かれている安っぽい仕様。DVDは黄土色の地にヤマトの文字が抜かれているだけのデザインです。廉価版らしくその他おまけは一切ありません。DVDの中身は先に書いたように、本編はスターシャ死亡編と生存編のふたつが観られるようになっており、映像特典としてヤマト復活篇のPVとこの劇場版の予告編が収録されています。予告編の画質はやはり本編と同等です。

宇宙戦艦ヤマトDVD

 PS3で視聴した際に得られる情報によると、本編のビットレートはだいたい3~7M、6Mを越える場面は少なめで、平均して4~5Mあたりをうろうろしています。画面の上下が黒塗りされて実質解像度が落とされていることもあってか、ビットレートは少し低めのようです。

 このDVDにお金を払う価値はありません。それくらい画質に不満があります。2009年発売の商品ですが、それ以前のVHS版をそのままDVDに落とし込んだだけのように思えます。それをあたかも2009年に新規に起こした商品のような宣伝文句が付けられているものだから間抜けなことになっているのでしょう。ただ、4対3のブラウン管テレビで観る分にはコーミングノイズはまったく気になりませんし、表示も見かけ上ビスタサイズ、一応宣伝文句に嘘はなくなります。(上下が黒塗りされただけのインチキビスタサイズですが)

 Amazon.co.jpでは☆4.5という高評価(2011年10月時点)になっていますが、これは間違いなくこのDVDを持っていないもしくは観ていないのに、ストーリーだけ思い起こして評価している、そうでなければブラウン管テレビで観たうえでの評価だと思われます。実際はどう好意的に評価しても☆3が良いところです。今時のテレビで観るに耐えない酷い画質のDVD、私なら☆2をつけます。

 これなら完結編のほうを買えばよかったです・・・。大失敗。さらば~のDVD(の画質)はあんなに良かったのに。


EMOTION the Best 宇宙戦艦ヤマト完結編
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