吉川英治歴史時代文庫の三国志
 今回ここで記事にしているのは吉川英治歴史時代文庫の三国志についてです。昨今、漫画やアニメはもちろん、ゲームの題材としても定番となった三国志。その三国志についてもっと知りたい、小説も読んでみたいと思ったら、まずは吉川英治の三国志にふれてみてください。

うちの本棚の三国志


三国志といったら吉川英治の三国志

 一般に、三国志とは古代中国の三国時代の話のことです。群雄割拠していた史実に、英傑たちの物語を脚色づけた三国志演義という中国の古典が存在していました。これを吉川英治ならではの解釈と言葉で語られたものが吉川英治の三国志です。

 もともとが新聞での連載だったということもあり、大人から子供まで読みやすく理解しやすい平易な文体で書かれた小説となっています。中国の古典だから難しそう、そういう心配はまったくの無用です。吉川英治ご本人も子どもの頃から三国志演義が大変好きだったそうで、それゆえ自ら執筆する三国志も子供でも楽しめるようにしたいという思いがあったのかもしれません。私もこの小説を読んで三国志が大好きになりました。

 そして今日(こんにち)日本で話に上がる三国志といえばほぼ間違いなくこの吉川三国志でしょう。横山光輝の手による漫画の三国志もとても有名ですが、これもベースにあるのは吉川三国志です。吉川英治の三国志がなければ三国志自体がここまで認知されることはなかったのではないか、そう思えるほど偉大な小説だと思います。


三国の興亡に関わった英傑たちの物語

 三国志をまったく知らない人もいると思うので、三国志についてもう少し詳しく説明していきます。まず、三国志でいう三国とは魏(ぎ)・呉(ご)・蜀(しょく)のこと。三国志は簡単に言うとその興亡史です。魏の王は曹操(そうそう)、呉は孫権(そんけん)、蜀は劉備(りゅうび)。

 劉備は蓆(むしろ)売りでなんとか生計を立てる貧しい暮らしをしていたところ、黄巾賊による天下の乱れに嘆き、ついには義兄弟の関羽(かんう)・張飛(ちょうひ)らと共に兵を挙げます。しかし義は通らず、戦うことに意味を見出せず、失意のうちに再び野に下ってしまいます。一方、曹操は黄巾賊討伐の功績が認められ出世街道にいました。そんな中、簒奪者董卓(とうたく)の暗殺に加担するも失敗、逆に董卓から命を狙われる立場になってしまいます。このあたりが第一巻で語られる部分です。

 劉備は誠実で義を重んじるところが魅力なのですが、それゆえ機を逃すことが多く、愚鈍に思えるところもあります。曹操は良い意味でも悪い意味でも自分勝手でむちゃくちゃ、しかし人間臭くて好感が持てるところもあります。三国志演義では曹操は悪役に位置づけられているそうですが、吉川三国志では単純な悪役では決してなく、劉備とは方向性が違うものの、彼もまた魅力ある人物として描かれています。そんな二人の下に英傑たちが次々と集まり、その力が時代を大きく動かしていくことになります。

 あれ?孫権は?と思われるかもしれませんが、孫権の登場はもう少し先になります。父の孫堅(そんけん)、兄の孫策(そんさく)が死んでやっと出番がまわってきます。三国志という物語自体が、劉備や曹操、そして諸葛亮(しょかつりょう)に重きを置いて進んでいくので、どうしても呉の孫権については扱いが軽くなってしまっています。三国志の大きな山場のひとつである赤壁の戦いは魏vs呉・蜀連合の戦いで、さすがにここでは呉の英傑たちも大活躍します。

 そして外せないのが先にも名を出した諸葛亮です。字(あざな)は孔明(こうめい)としても有名ですね。劉備の三顧の礼により世に出ることを決め、劉備はその時受けた天下三分の計にしたがって天下統一の期を計ることになります。赤壁の戦いも、諸葛亮が呉の孫権を説き伏せたことにより蜀との同盟が成立し、そこで初めて勝機が訪れました(勝利しました)。このあたりは第五巻で読むことが出来ます。諸葛亮は登場以降全編で圧倒的な智謀で持って読み手を楽しませてくれる存在です。彼なくして三国志は語れません。

 なんとなくでも興味をもたれたら、まずは第一巻を読まれることをおすすめします。黄巾賊に絡まれる劉備、張飛の助け、関羽との出会い、桃園の誓い、最初から息をつかせぬ展開で非常に面白いです。逆に、例えば話題の赤壁の戦いから、第五巻から読む、というのはやめるべきです。人間関係が複雑で話がまったく理解できないでしょう。まずは順当に第一巻から!です。


新装版ではなく吉川英治歴史時代文庫版を

 なお、吉川英治の三国志には全五巻でまとめなおされた新装版もあるのですが、この小説を書くに当たっての吉川英治本人の言葉である"序"、この三国志という小説のエピローグとも言うべき"篇外余録"、そして難解な言葉や詩の説明、"註解"がまるまるカットされてしまっています。吉川英治の三国志を100%楽しみたいのであれば、吉川英治歴史時代文庫の三国志、全八巻のほうを選ばれることを強くおすすめします。

 吉川三国志を読めば吉川英治という小説家にも興味がわくことでしょう。当然他の作品も読んでみたくなると思います。その時はこの吉川英治歴史時代文庫から選択すれば間違いがありません。吉川英治歴史時代文庫は全部で80巻もありますから、相当楽しめると思います。ただし、新・水滸伝は未完ですので注意してください(執筆途中でお亡くなりになったため)。

吉川英治歴史時代文庫 三国志(一)

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