CPU最適化、GPGPU効きまくりのPowerDirector9!
 サイバーリンクのPowerDirector9体験版を使ってみました。ここでは簡単な紹介と率直な感想を記事にしてあります。購入の際の一助になれば幸いです。

基本的に画面下半分のタイムラインを使って編集作業を進めることになる

 PowerDirectorはビデオ編集ソフトです。手持ちの複数の写真をスライドショー形式の動画に起こしたり、撮影した動画に字幕を入れたりエフェクトをかけたり、それら編集を簡単かつ高速にHD(高画質・高精細)画質で行うことが可能となっています。実際使ってみて、確かにとてもわかりやすいデザイン・インターフェイスだと感じました。高速の点については追って述べますが、素晴らしいものがあります。


■PCの性能を最大限に引き出して作業してくれるPowerDirector9

 このPowerDirectorは単なるビデオ編集ソフトではなく、ストレスなく作業をこなせるよう、PCの性能を最大限引き出す以下3点の工夫が施されています。これが非常に強力で、PowerDirector最大の魅力とも言えるでしょう。

・64bitOS対応により4GBを超える物理メモリが利用可能に

 PowerDirector9 Ultra64(フルバージョン)では64bitOSに対応することで、32bitOSの4GB制限から脱却することに成功しています。これまで4GBのメモリに収まりきらないような動画の編集では頻繁にHDDへの書き出しが伴いストレスになっていたところ、4GB以上のメモリを使うことでそのストレスが完全に解消されるというわけです。動画編集作業をしたことがある人ならわかると思いますが、たったこれだけのことで体感での処理速度が大きく変わってきます。

・すべてのCPUスレッドで並列処理が可能に

 現在主流のCPUは複数のコアを持ち、複数のタスクを並列して処理できるようになっています。しかし、現実にはソフト側でCPUの使用率を最適化させるように並列処理してくれるものはごくわずかです。多くの場合、1コアだけ全力で使って他のコアは遊ばせたままま、そういう状況になります。その点このPowerDirectorはばっちりで、遊んでいるCPUコアにどんどん命令を出して作業の効率化を図ってくれます。単純計算で、4コア全力は1コア全力の4倍の作業量になるわけですから、これはもう相当速くなります。手持ちのCore i5-750(4コア定格)で30分程度の動画をPSP向けに変換すると5分弱で作業完了となりました。速い!

・GPGPUの活用

  GPGPUとはグラフィックカードの性能を活かしてグラフィック処理以外の計算を行わせる技術のことです。グラフィックカードは画像処理に特化してすさまじい性能を有しています。それを他に活かせないかというところ始まり、現在ではNVIDIA社のCUDAやAMD社のATI StreamというGPGPU技術が確立しています。実は私が使っているグラフィックカード、Radeon HD4670でもこのATI Streamが利用可能で、それを試してみたくてHD4670を購入したのですが、当時はまだ時期が早かったのかそれを活かせるソフトがありませんでした。しかしこのPowerDirectorでやっと日の目を見ることになりました。上述したPSP向け動画変換でGPGPUを使うと作業時間は4分弱にまで縮まりました。これは使わない手はありません。


■PowerDirectorを実際に使ってみた

 まずは定番ともいえるスライドショーを作ってみました。スライドショーに用いたい写真をタイムラインに並べ、これで十分となったらタイムラインのすぐ上にある"スライドショー"ボタンを押します。エフェクトの雛形が用意されているので、適当に選ぶだけで完成しました。写真がゆっくりパンして切り替え時にフェードアウトするような、よくあるスライドショーであれば本当に誰でもすぐ作り上げることが可能です。簡単です。雛形を用いず、自分なりに練りに練ったものを作ることももちろん可能となっています。

これとは別に任意のファイル形式(例えばmovやmp4といった)を選択することも可能

 次は動画編集。私はPSPで動画を観ることが多いので、手持ちの30分動画をPSP向けに変換してみました。PowerDirectorには携帯端末向けのプロファイルが各種用意されているので、細々とした設定に試行錯誤する必要はありません。PSP用の設定を使うだけで足ります。そしてこの変換作業でCPUスレッドとGPGPUの活用を確認することが出来ました。

最適化により変換中のCPU使用率は4コアで80パーセント越え

 タスクマネージャーで確認すると間違いなく4コアが働いています。常に全力になるのではなく、こちらの作業に応じて最適化されるので、PowerDirectorの作業が他の作業の障害になることはありません。

 そしてGPGPU。この技術を使うと245秒、使わないと305秒。実に20%も高速になりました。本当に速くなります。出力されたファイルは前者が150MB、後者が160MBでした。ファイルサイズ的にも使ったほうがお得という結果となりました。

 ちなみに、他のソフトで同様の作業を1コアでさせる(せざるを得ない)と15分はかかります。やはりCPU作業の最適化とGPGPUが相当効いているといって良いでしょう。(今回用いたHD4670は数世代前のグラフィックカードなので、現行のものならさらに早くなると思われます。)


■PowerDirectorのCPU最適化とGPGPUを活かす能力は本当に使える!

 もともとうちのPCは4コアを持て余していることが多く、ATI Streamにいたってはもう使いどころはないだろうと諦めていたところ、このPowerDirectorが活を入れてくれた形になりました。まさかATI Streamを活用できるソフトがあるとは!そしてここまで効果があることに驚きました。

 PowerDirectorの具体的な機能・使用感については30日体験版で実際に触れて確認してください。機能制限はないのでありのままのPowerDirectorを知ることが出来ます。基本的な使い方はチュートリアル動画でマスターできるので、そちらもどうぞ。この動画は大変参考になります。おすすめです。

 なお、PowerDirector9にはUltra64とDeluxeがありますが、64bitOSへの対応やBDへの書き出し可否の違いがあります。Ultra64のほうがフルバージョンです。詳細な比較はこちらにあります。納得いくまで比較検討してみてください。

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