プラスチックの黄ばみを簡単に落とす方法
■経年劣化で黄ばんだプラスチックを元の色に戻す

 どんなに磨いても綺麗にならないプラスチックの黄ばみ、ここではその黄ばみを落とす・取る方法を紹介したいと思います。タバコのヤニによる黄ばみ汚れは普通の洗剤で十分綺麗に落とせます。しかし、経年劣化によるプラスチックの黄ばみはそうはいきません。押入れの奥に大切にしまっておいたはずの思い出のおもちゃ等、出してみればまっきっき、そんな経験は誰しもあると思います。この黄ばみ、かつては削り落とすしかないと考えられていました。しかし、実は簡単に元の色に戻す方法があったのです。

 その方法とは、黄ばんだプラスチックをワイドハイターEXパワーに浸して、その状態で黄ばんだ面を日光に晒しておくだけ!

左半分は黄ばんだまま、右半分は実際に黄ばみを落としてみたキーボード

 重要なのは黄ばんだ面を日光に晒すところです。ワイドハイターEXパワーに浸しておくだけでは駄目です。日光に晒さなくても漂白剤の効果で若干白くなりますが、黄ばみを落とすまでには至りません。しかし、黄ばんだ面を日光に晒すと、なぜか見事に黄ばみが落ちます。漂白されるのではなく、黄ばみだけが取れる・抜け落ちる感じです。化学的な説明は私にはできませんが、私自身実際に試してみて、驚きの効果が認められました。

こんな感じに浸して日光に晒せばOK

 具体的には、適当な容器にワイドハイターEXパワーをあけ、そこに黄ばみを落としたいプラスチックをそのまま浸してしまいます。その際、必ず黄ばんだ面が表にくるようにします。それをそのまま日光が良く当たるところに置いておきましょう。半日放置していれば目に見えて黄ばみが薄くなっていると思います。それで満足してもよし、次の日も続けて日光に晒すもよし、各自納得いくところまで黄ばみを落としてください。黄ばみの落ち具合が斑になってしまっても慌てる必要はありません。時間をかければほぼ均一になります。

 容器を密閉すると冬場でも中の温度がそれなりに上がります。夏場に行う場合は熱でプラスチックをいためないように気をつけてください。

 もし半日経ってもまったく効果が認められないようでしたら、その黄ばみはこの方法では落とせないのでしょう。諦めてください。


■過酸化水素と紫外線をワイドハイターEXパワーと日光で代用

250円でお釣りがくるつめかえ用ワイドハイターEXパワーでも十分

 この黄ばみ落とし方法、もともとは黄ばんだ昔のPCをどうにかして元の色に戻そうという海外のプロジェクトから生み出されたものです。そこでは塗りやすいようにジェル状にした過酸化水素水を黄ばんだ面に塗布し、そこにブラックライトを使って紫外線を当てるという方法がレポートされています。しかし高濃度の過酸化水素水は劇薬として取り扱われるため、入手も取り扱いも個人では難しいところがあります。そこで、主成分が過酸化水素の衣料用漂白剤ワイドハイターEXパワーの出番というわけです。これなら個人でも十分扱うことができます。ブラックライトの紫外線は日光で代用します。

 主成分が過酸化水素であれば良いので、無印のワイドハイターでもかまいません。ただ、EXパワーのほうが過酸化水素の濃度が若干高めらしく、より効果的に黄ばみを落としたいのであればこちらのほうが良いでしょう。逆に言えば濃度が低くても効果はあるので、水で薄めてもかまいません。たとえば黄ばみを落としたいものが大きめで、しかしバケツ一杯のワイドハイターEXパワーを用意するのに抵抗がある、そんな場合は水でかさ増しすればよいのです。その代わり、過酸化水素が薄まった分、黄ばみが落ちる速度も緩やかになってしまいます。その分じっくり日光に晒してください。ちなみに上のキーボードは3倍程度に薄めたワイドハイターEXパワーを使って1週間ほど日光に晒しています。


■ただし、取り扱いは慎重に

 注意すべきは必ずワイドハイターEXパワー(無印ワイドハイター含む)を使うところ。名前にハイターと付く洗浄剤はいくつかありますが、必ずしも主成分が過酸化水素ではありません。例えばキッチンハイターの主成分は次亜塩素酸ナトリウムで、これはここで取り上げたプラスチックの黄ばみ落としには使えません。また、ワイドハイターEXパワーといえどもその主成分は劇薬扱いされる過酸化水素であることに変わりありません。その取り扱いは慎重に行ってください。特に目に入ってしまったらすぐに洗い流しましょう。

くどいようですが、成分が過酸化水素であることを必ず確認してから使用してください

 ワイドハイターEXパワーには漂白効果があるので、塗装されている部分が退色する可能性があります。さらに、水溶液に浸すわけですからシールなどははがれてしまうでしょう。そういったリスクも念頭において作業してください。本当に大切なものの黄ばみを落とす際には、まず部分的に試して問題ないことを確認した上で行ってください。それに、黄ばんだ状態こそが大切な思い出と言えることもあるかもしれません。黄ばみを完全に取ってしまってからやっぱり黄ばんでいたほうが良かったとなってもどうしようもありません。気をつけてください。


■驚くこと間違いなし!

 私が初めてこの方法で黄ばみを落としてからほぼ1年が経ちます。その時に黄ばみを落としたキーボードには若干黄ばみが戻ってきています。しかしその若干黄ばみが戻った以外に気になるところは何もありません。したがって、この方法で黄ばみを落とすことによる弊害はまったくないと思います。

 誰にでもでき、効果も抜群、大掃除の機会にワイドハイターEXパワーを使って、プラスチックの黄ばみを一掃してみてはいかがでしょうか。本当にびっくりするほど綺麗になりますよ。
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