Paragon Backup & Recoveryの使い方
 MBRを含めたパーティションバックアップ&リストアツールとして非常に素晴らしいと感じたので、ここで改めて紹介しておきます。Paragon Backup & Recovery 10 Freeはドイツのメーカーの手によるバックアップツールです。個人の非商用利用であれば無料で使うことが出来ます。英語版です。


 インストール途中でプロダクトキーとシリアル番号の入力を求められます。その画面からオンライン登録画面に飛べるので、有効なメールアドレスを登録するとプロダクトキーその他がすぐ送られてきます。それを入力すればインストール完了です。

 英語版といっても難しいところはありません。少しいじっていれば理解できるでしょう。大まかな流れとしては、どの部分をバックアップするのか、どこに書き出すのかを選択し、それでよいとなったら"Apply"ボタンを押します。後は待つだけ。リストアする場合も同じです。どのバックアップを使うか、どこに戻すのかを選択し、最後に"Apply"のボタンを押します。最終的に"Apply"を押さない限りは何も実行に移されない、そういう仕様であることを認識しておけば十分です。


・バックアップの仕方

 それでは具体的に見ていきましょう。メイン画面の左上に"Back Up"と書いてあるボタンを押すとウイザードが起動します。基本的にこれに従っていくだけです。


 ドライブ全体でもいいですし、パーティションのみ選択してもかまいません。バックアップしたい部分にチェックを入れます。OSがインストールされているパーティションを選択する場合はMaster Boot Record(MBR)にもチェックが入っているのか確認してください。ここを外すとリストアしてもOSは起動しません。


 この画面の下にChange buckup settingsという項目があるのでここにもチェックして次に進みます。


 ここでバックアップについて詳細な設定をすることが出来ます。バックアップファイルの圧縮効率や、そのファイルを分割するかどうか、分割する場合サイズはいくつにするか、セクターレベルでのバックアップをするか等々。よく分からなければいじる必要はありません。よければ次に進み、バックアップファイルの保存場所を指定します。ファイル名はわかりやすいものに変更したほうがよいでしょう。


 最後にここまで指定した設定が一覧で表示されます。細かくてよくわからないところもあるかと思いますが、ここまでの作業で間違いがなければそのまま終了させてください(Finishボタンを押す)。設定しなおしたければキャンセルして最初からやり直せばよいでしょう。この設定段階では実際のバックアップ作業には入りませんので、納得行くまでやり直せます。


 ウイザードを終了させても何もおきません。メイン画面の左上の"Apply"を押して初めてバックアップが実行されます。Windowsの再起動は必要ないので、そのままバックアップが終わるまで放置しておけばよいです。

 バックアップ作業は初めてでも悩むところなく簡単にできると思います。


・リストアの仕方

 バックアップしたファイルを書き出して、元の環境に戻す(これをリストアという)やり方について説明します。これも基本はウイザードに従って、最後に"Apply"を押すだけです。ただ、バックアップと異なり、リストアする先を間違えたり、パーティションの設定を考えなしにいじると、ハードディスク上のデータをすべて失うというリスクがあります。万が一のミスに備え、絶対に失ってはならないデータは別のハードディスクに待避させるなど、自衛策をとってから行ってください。リストア作業そのものに難しいところはありません。


 まず元に戻したいバックアップファイルを選択します。黄色いフォルダのアイコンにはチェックを入れません。ここにチェックを入れるとおそらくファイル単位でリストアされてしまいます。


 Windows7をバックアップする際、インストールしたパーティションとは別にシステム予約領域のパーティションも含めておいたのですが、リストアの際にそれを同時に書き出すことは出来ないみたいです。まず先頭にあったシステム予約領域を書き出して、ついでWindows7の領域を書き出すという二段階でリストアすればよいと思います。これについては未確認ですが、それ以外やりようがないので間違ってはいないでしょう。私もそうするつもりです。同時にバックアップした複数のパーティションを同時にリストア出来ないというのも謎ですが。(画像中のシステ □とあるのは、"システムで予約済み"の文字列が文字化けしたものです) 追記:このやり方ではダメ。予約領域がある場合はドライブ単位でバックアップし、ドライブ単位でリストアするしかないです。Windows7はインストール時にシステム予約領域を作らせない(あらかじめHDDのフォーマット・領域確保を済ませておく)のがバックアップ・リストアを簡易にするコツです。


 リストアするパーティションを選択します。未使用領域でもかまいません。バックアップしたパーティションのサイズより小さなサイズの領域であっても、バックアップした実ファイルサイズより大きな領域であればリストア可能です。

 例えば、50GBのパーティションをバックアップしたとして、そのうち使われているのが6GBだったとします。この場合、リストア先は6GBより大きければよく、50GBある必要はありません。より具体的に言うと、上記条件のものを20GBと480GBのパーティションで区切った500GBハードディスクの20GBのほうにリストアするとして、それはあくまで20GBの領域に収められ、50GBから20GBを引いた残り30GBの部分が480GBの領域にはみ出すことはないのです。当然480GBの領域中のデータもそのままです。20GBのパーティションに存在していたデータはすべて失われ、バックアップの中身が書き出されます。

 なお、バックアップファイルの置いてあるハードディスクにはリストア出来ません。


 リストアの際に書き出されるパーティションのサイズも、書き出し先のパーティションのサイズを超えない範囲で変更可能です。上の例でいくと、最小で6GB、最大で20GBのパーティションに設定できます。その際余った領域は未使用領域となります。もちろんディスクの管理から新しいパーティションとして使うことも出来ますし、別途パーティション管理ツールを使って他のパーティションと結合させることも出来ます。

 ここまでの設定で間違いがなければウイザードを終了させ(Finishを押す)、左上にある"Apply"ボタンを押すとリストアが始まります。

 このツールが特に素晴らしいと感じたのは、このリストア先のパーティションのサイズを上限に、バックアップしておいたパーティションのサイズをリストアの際に新たに自由に変更出来るところ、それでいて他のパーティションに影響が及ばないようしっかりと制限が加えられているところです。私のように1台のハードディスクをOS用のパーティションとツール・データ用のパーティションで区切っている人には非常にありがたい仕組みです。

 OSのバックアップとリストアがこんなに簡単に出来るとは思いもよりませんでした。変な広告がついてくるわけでもなし、無料でこの完成度のソフトが提供されているとは、ただただ驚くばかりです。
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