AMDのAppZone使ってみた
 AMDのAppZoneを使ってみました。遊んでみたいゲームをクリックするとAndroid向けアプリをWindows上で動かすソフトBlueStacksが問答無用でインストールされ、その後お目当てのゲームがインストールされます。何がインストールされるのかもわからないまま勝手にインストールが始まるのは、あまりに説明不足だと思います。

 AppZone経由でゲームをインストールする分には何も問題ありませんでした。ゲームはまったく違和感なく遊べました。ただ、マウスクリックがタッチの代わりになるので、マウスひとつでは遊ぶのに無理があるゲームもあるかもしれません。問題はBlueStacks内からゲームをインストールする場合です。まったく接続できません。片っ端からゲームタイトルをクリックしてインストールを試みるも、ことごとく接続できずインストールまでいきませんでした。なにこれ。

 BlueStacksのインストール先が選べない点もどうかと思いましたが、BlueStacksのシステムが上手く機能していないという点で、現状は実用性がかなり低いです。AMD勉強会ではAMDのマーケティング戦略のひとつの目玉のように説明されていたのに、これでAMDを売り込むのは無理でしょう・・・。個人的にはもう使うことはないかも。

よたびの勉強会開催!
 AMDのデスクトップ向けCPU「FXシリーズ」に関するブロガー勉強会、ということでまたまたAMD勉強会が行われるようです。今度は現行のFXシリーズCPUとマザーボードがお土産らしい。いいですね!今までAMDのCPU使ったことがないので使ってみたいけど・・・、前回時間ぎりぎりの到着で本当にきつかったので、応募にも躊躇してしまいます。

 AMD勉強会に出席した率直なところとしては、まあ本当に普通の講義という感じで、遊び要素のあるイベントとはかけ離れた内容ですので、そういうのを期待する人は参加しないほうが良いです。私の出席した回は後半からGCNの仕組みについての難しい話が展開され、まったく理解できませんでした。とにかく理解のとっかかりすらなく、興味の持ちようがなくて・・・。軽食が用意されていたので本当に助かりました。食べることで時間つぶせなかったら眠ってしまっていたでしょう。

 いただけるお土産には保証がありません。メーカーの好意で融通してもらったものなので、という話でした。実際に受け取ったグラフィックカードには代理店シールはありませんでしたから、メーカーから直で送られてきたものを配布しているようです。つまり必ずしも新品ではないかもしれません。そのあたり気にする人は注意してください。

 (最初に受け取ったHD7770はまったく認識されない不良品でしたが、あれってたぶん修理上がりの検品前のものだったのではないかなぁと勘ぐっています。確認はしていませんが、BIOSが飛んでるっぽいんですよね・・・。さすがに今時、BIOS飛ばした状態の新品を流通させるほど品質管理が甘いとは思えませんし。BIOSが飛んでるだけなら直せるかも?と思いつつ、年末の粗大ゴミで出すかと押入れに投げ込んだままなにも手をつけていません。近々復旧を試みてみたいと思います。ダメなら捨てます。)

AMD勉強会レポートまとめ
 『AMDのグラフィックカード「Radeonシリーズ」について学ぶブロガー勉強会』について私の投稿したレポートのまとめ。

☆勉強会そのもののレポート
Radeonシリーズ勉強会レポート その1
Radeonシリーズ勉強会レポート その2
Radeonシリーズ勉強会レポート その3

☆勉強会のお土産、HD7770を使ってのレポート
Radeon勉強会HD7770体験レポート その1
Radeon勉強会HD7770体験レポート その2
Radeon勉強会HD7770体験レポート その3

 勉強会はとてもよかったので、機会があればまた参加したいです。ただ、想像していたより本当にまじめな内容だったので、もし次があるならAMD製品にまつわる面白い話や苦労話といった、少しわき道にそれた内容も扱ってほしいなと思います。

Radeon勉強会HD7770体験レポート その3
 『AMDのグラフィックカード「Radeonシリーズ」について学ぶブロガー勉強会』で私が受け取ったものは、当初はMSI製のR7770 Power Editionでした。ファンを逆回転させることでダストを掃き出す機能やオプショナルファンを付けることでデュアル・ツインファンにできる、とても面白そうな製品でした。しかしこれがどうにも動きません。電源を入れてもモニターに信号が行かず、マザーボードもBIOSのPOSTをしていないようで、まったく無反応状態に陥ってしまうのです。別のPCにつないでも同じ状態、さすがに不良品だろうと判断した上で担当の方に問い合わせてみたところ、新しいものを用意していただけることになりました。改めて受け取ったものはSAPPHIRE製 HD7770 Vapor-Xです。こちらはなんの問題もなく動いてくれました。

 各種ベンチマーク結果・消費電力については前回の記事にまとめてあります。具体的な数値はそちらで確認してください。


■SAPPHIRE HD7770 Vapor-Xについて

7770vaporx02.jpg

・意外に細かい作り

 ヒートシンクは細く繊細な作りで、思ったより小さいなと感じました。側面から見ると銅色のヒートパイプが2本確認できます。このヒートシンクとヒートパイプを覆うようにファンとカバーが付いています。ファンもカバーも華奢な感じで、下手に力を加えると簡単に割れてしまいそうです。取り扱いには十分気をつけたほうがよいでしょう。本体は一番長いところで22cmあります。

7770vaporx01.jpg

・ふたつのファンで広範囲を冷やす

 ファンは8cmのものがふたつ。デフォルトの設定ではファンスピード20%で回っているようです。結構静かですが、手持ちのHD4670の7cmファンひとつ・30%固定のものよりは音が大きいです。やはりファンがふたつあるというのが影響していると思われます。しかし音が大きいといってもそれはあくまで相対的な評価で、絶対的には十分静かな範疇にあること、ヒートシンクを満遍なく冷やせるメリットが大きいことから、この仕様で正解でしょう。

CCC設定

・自動制御おまかせで十分

 自動制御のファンスピードは20%からの可変です。温度が40℃を超えても20%のまま、60℃近くまできてやっと30%を超えてきます。基本的に静穏重視、しかし60℃を大きく超えさせないような設定になっているのではないかと感じます。実際、各種ベンチマーク中に60℃を大きく超えるようなことはありませんでした。それでもファンスピードが40%を超えるところは一度も確認できませんでした。例外として、PC電源投入直後のみ、2秒弱全開(半開?)になります。

・手動制御でぶん回すこともできる

 ファンスピードはCCCのOverdriveから20~100%の範囲で手動で固定することも可能です。ファンの音は40%までは目立った変化はありません。しかし45%あたりから明らかに大きくなっていき、50%を超えると人によってはうるさいと感じるであろう、そんなレベルになります。70%にすると、それまでのフォーという音がブォーという音に変わり、これ大丈夫なの?という感じの騒音になります。それ以上はもううるさいというよりファンが壊れないのか心配になってきます。

7770vaporx03.jpg

・コイル鳴きしてしまう

 基本的に静かなグラフィックカードではありますが、負荷がかかったときにコイル鳴きをすることがあります。ピルルルルルと鳴きだします。特にFFXIVベンチマーク中は鳴きやすいのです。しかし必ず鳴くわけでもなく、うーん、鳴かれると少し耳障りです。コイル鳴きは個体差の場合がほとんどなので仕方ありませんね。

 補足:マザーボードとの相性でコイル鳴きが生じているようです。コイル鳴きそのものもマザーボードから発せられている可能性があります(鳴いている場所は特定できていませんが)。いずれにせよ、このグラフィックカードを使う限りコイル鳴きが生じてしまうことに変わりはないので、なんともついてないです。

・静かに使いたい人向け

 ヒートシンク部分が優れているためかファンの回転数が上がらない割りに温度の上がりも鈍く、できれば静かに使いたい人向けの製品に仕上げられていると思いました。新たにHD7770を買おうと考えている人にとっての堅実な選択肢のひとつです。

・電力コントロール機能で消費電力を下げられる

 CCCのOverdriveから設定できる電力コントロールですが、これをマイナス方向に動かすと、性能は落ちるものの消費電力も落とせるようです。ここで言う消費電力はピーク時のものです。HD7770のピーク時消費電力は80W程度ですので、例えば-30%にすると56W、-50%にすると40Wになるという計算です。実際はブレが大きくそんなきっちりとした数値にはなりませんが、一見して明らかに消費電力が下がります。繰り返しますが、その分性能も下がります。私の試した限りでは、-50%でHD4670並の性能といったところでした。こんな機能があるなんて!勉強会では一言も触れていませんでしたが、もっとアピールできる機能だと思います。(2年くらい前からある機能みたいです)


Radeon勉強会HD7770体験レポート その1
Radeon勉強会HD7770体験レポート その2

Radeon勉強会HD7770体験レポート その2
Radeon勉強会HD7770体験レポート その1からのつづきです。

■ベンチマーク評価と消費電力計測

 XPではRadeon HD7XXXの誇る最新技術は使えないという事実を当初は知りませんでしたので、基本的にXPで使っています。

☆ベンチマークを走らせたPCは以下の通り。

 80PLUS 500W電源
 Intel Core i5 750(定格)
 HD7770 GHz Edition(CCCデフォルト設定)
 Catalystバージョン12.8
 DDR3 2GBx4枚
 HDDとSSD 1台ずつ
 アイドル時:71W

・BIOHAZARD5ベンチマークテストB

バイオハザード5ベンチ

 アベレージ:93.7fps
 評価:S
 消費電力:180W

・FFXIVベンチマーク(LOW)

FFXIVベンチ

 スコア:4192
 ただし、場面が大きく変わるたびにカクつく
 消費電力:150~200Wうろうろ
 
・StreetFighterIVベンチマーク(垂直同期のみOFF)

SFIVベンチ

 スコア:30192
 アベレージ304fps
 ベンチマーク最高設定にしても140fps超える
 消費電力:130W(負荷がかかるところだけ180W)
 
・ゆめりあベンチマーク(1024x768・画質最高設定)

ゆめりあベンチ

 すこあ:113016
 消費電力:150~180W

 以上から、このあたりのDirectX9ベースのゲームを動かすには申し分ない(というか力が有り余っている)、消費電力はだいたい180W付近に収まっていることがわかります。FFXIVベンチはCPUの消費電力が上乗せされて200Wになっているのかもしれません。

・XPではZeroCore Powerは効かない。

 モニターの電源が落ちると1W下がるだけでした。


☆ここからWindows7で動かしてみた

 これだけではあまりにさびしいので、HD7770の最新技術を楽しめるようWindows7を使ってみました。上述のPCにWindows7起動用HDDを取り付けたもの、アイドル時79W。

・LuxMark v2.0

 OpenCLベンチマークです。120秒間でどれだけレイトレーシングできるか、そこからスコアを導き出しています。GPU単体でのスコアが良く、CPU+GPUだとなぜかスコアが悪くなりました。ちなみにCPU単体だとさらに低いスコアが出ます。

LuxMark.jpg

 LuxBall HDR OpenCL GPUs:5760
 LuxBall HDR OpenCL CPUs+GPUs:3257

・ratGPU

 これもOpenCLベンチマークです。LuxMarkとは逆に、レイトレーシングにどれだけ時間がかかったかを計測します。これまたGPU単体が速いです。CPUを併用するとGPU単体の9倍近く時間がかかってしまいました。何か設定を誤っているのでしょうか。CPU単体はあまりに時間がかかったため途中でやめてしまいました。

ratGPU.jpg

 GPU単体 Benchmark result:96.89
 GPU+CPU Benchmark result:820.47

・N体シミュレーション(N-Body)

 OpenCLベンチマーク。起動するとGPU性能をFLOPS単位で表示してくれます。

N-Body.jpg

 おおむね580GFLOPS

 勉強会の資料ではHD7770は1.28TFLOPSとあるので、このベンチマークとは評価の仕方が違うのかもしれません。

 そういえば、HD7950(3.7TFLOPS)が10枚あれば地球シミュレータ(37TFLOPS)に並ぶという勉強会での話を思い出しました。もちろんそんな単純な比較はできないとの断りもありましたが。世界の有名どころのスーパーコンピューター計算性能との比較がベンチマーク結果にでると目標になって面白くなるかもしれませんね。

 いずれのベンチマークもあまり動きがなく退屈で、繰り返し試したいとは思わない内容でした。ratGPUの結果から、レイトレーシングにGPUはとても効くというのはよくわかりました。素人考えではGPU単体よりCPUを併用したほうが速くなりそうな気がするのですが、LuxMarkとratGPUの結果から、そういうわけでもないということもわかりました。ただこれは私の側で何か間違ってるような気もします。

・目を引く・華のあるベンチマークが欲しいところ

 以上のOpenCLベンチマークを見るに、末端ユーザーレベルでOpenCLによるGPGPUの恩恵にあずかれるのはまだ先、現時点では特定専門分野でのみ活かされる技術なのかなという印象を持ちました。末端ユーザーをOpenCL!GPGPU!と興奮させるには、効果がわかりやすいベンチマークソフトが必要だと思いました。自分で何一つ開発できないくせに偉そうなこと言って申し訳ありませんが、もう少し遊びが欲しいとも思います。その意味ではゲームのベンチマークは本当にわかりやすいです。

・HD7770単体のピーク消費電力は80W程度

 OpenCLベンチマーク中の消費電力はいずれも150W前後でした。PCのアイドル時消費電力が79Wなので、その差70~80W程度がHD7770の消費電力なのだろうと推測できます。

・Windows7上でZeroCore Powerの効果9W減を確認

 モニターの電源が落ちると69Wにまで下がります。アイドル時79W、モニターが切れるだけで1W下がることから、ZeroCore Powerによる効果は差し引き9Wとなります。

・HD7770単体ではアイドル時わずか13W!?

 ZeroCore Power時の消費電力は3Wという話ですから、HD7770はアイドル時で13W程度しか使っていない計算になります。これはこれで相当すごいような。モニターが使えない状態であれば使える状態よりさらに10Wも低くなるよ!と宣伝するより、モニターが使える状態でも負荷をかけなければたったの13Wだよ!と宣伝するほうが大きなアピールになるのではないでしょうか。ほとんどの人にとって、モニターが使えない≒使わないPC、それならPCの電源を切っとおけばという話ですからね。

 以上から、補助電源が必要とはいえ消費電力はそれほど高くないことがわかります。これだけの性能を持ちながらもアイドル時の消費電力はわずか13Wしかないのはとても良いです。


 最後となりますが、次の記事で今回頂いたHD7770についての簡単なレビューをしたいと思います。つづく。

Radeon勉強会HD7770体験レポート その3

Radeon勉強会HD7770体験レポート その1
■はじめに

 『AMDのグラフィックカード「Radeonシリーズ」について学ぶブロガー勉強会』に参加して、お土産にRadeon HD7770 GHz Editionを頂きました。この記事はそのHD7770を実際に使ってみての体験レポートとなります。

■HD7XXXシリーズの最新技術はWindowsXPでは使えない

 いきなり不穏な発言をしていますが、今回手にしたHD7770を色々と試した上での私なりの結論です。HD7770は明らかにXP向きではありません。XP用のグラフィックドライバはあるのでXPで使えないわけではないのですが、XP用のOpenCLドライバはなく、ZeroCore Powerも効きません。一般的なベンチマークは一通り動くものの、実ゲームでは動かないものもあります。具体的には、ファンタジーアースゼロなどはタイトル画面が崩れてそこでフリーズしてしまいます(OSは巻き込まれませんが)。以上から、HD7770はXPでもとりあえず動くものの、その最新技術を利用することはできない、そして動かないゲームもあることがわかりました。

・XP向けRadeon用OpenCLドライバはない


 特に、Radeon勉強会でアピールされていたOpenCLが動かないというのは意外でした。DirectX11以降でないと対応できないということなのでしょうか。しかしXPは2014年4月までマイクロソフトのサポート対象にあり、シェアは下落傾向にあるとはいえ未だWindows7と大差ないようです。(例えば、2012年8月調査のデスクトップOSのシェアに関する結果についての記事)

 これだけシェアのあるOSを無視してOpenCLの優位性を唱えられても・・・、というのが正直な感想です。AdobeがPhotoshopでのCUDAサポートをやめ、OpenCLサポートに舵を取ったという勉強会での話も、この事実の前に霞んでしまいました。

・説明不足が誤解を生んでいる

 この件に関しては、このような重大な事実があまり周知されていないのではないか、AMDからの説明が不足しているのではないか、そういった疑問を感じました。私自身実際に使ってみて、あれ?もしかしてXPでは機能しない?とそこで初めて気がついたくらいです。

 今回手にしたSAPPHIRE製HD7770のパッケージにはXPサポートと間違いなく書かれています。しかしAMD公式サイトのRadeon HD 7770 GHz Editionのシステム条件に以下の驚くべき記述があります。

"Windows Vistaもしくは Windows 7 オペレーティング・システムの64ビットOSを推奨。Windows XPはサポートしていません。詳細はこちらをご参照ください。: http://support.amd.com/us/kbarticles/Pages/hd7900seriesxpsupport.aspx"

 さらにリンク先では、2001年リリースのXPは最新機能とは相容れない、Vista以降のWindowsで動くようデザインされている、と説明されています。つまり、パッケージではXPもサポートしていると言い、その一方で公式サイトでは最新技術はXPではサポートしないと言っているわけです。このあたりが大きな誤解を生む原因になっていると思います。XPサポートをうたう最新グラフィックカードを買ってきて、いざ取り付けてみたらその最新技術が使えなかった、これではユーザーも困ってしまうでしょう。勉強会での質問で、Radeonのドライバの出来の悪さについて参加者から指摘されていましたが、こういった誤解から評価が損なわれている面も大きいのではないかと思いました。


 少々辛気臭い内容になってしまいましたが、次の記事では具体的にベンチマークを走らせてみた結果をまとめます。当然ながらHD7770の性能は十分すぎるほどあります。

Radeon勉強会HD7770体験レポート その2

Radeonシリーズ勉強会レポート その3
☆この記事はレポートその1その2からのつづきです。

■GCNを採用したRadeonアーキテクチャについて

 コンシューママーケティングの話が終わったところで担当の方が変わり、今度はRadeon HD7970ベースのアーキテクチャ話となりました。用意されていた資料には単に図が描いてあるだけ、文章による説明はなく、担当の方の話も私には難しくてよくわかりませんでした。Zero Core Power時に消費電力が3Wにまで落とせるのは、PCI-E以外をすべて落とすからだというのはわかりました。

 資料で特に力が入れられていた、これまでのVLIW(Very Long Instruction Word)アーキテクチャと現行RadeonのGCNでのアーキテクチャの違いがもう少し理解できたら良かったのですが、このあたりは素人お断り、基本的な事を知っていないと理解するとっかかりがまるでない、そんな内容でした。もう少しわかりやすい例示をもって話を進めてもらえるとありがたかったです。まあとにかく次元が違いすぎました。勉強会全体がこのレベルだったら眠ってしまっていたでしょう。私は実際、ここでは軽食をつまんで知ったかぶりで話を聞いているだけでした。

■質問タイム

 以上の資料に基づいた勉強会が終了すると参加者からの質問を受け付ける時間となりました。ここまで休憩時間はなくぶっ続けでしたが、だれることなくむしろ良かったと思いました。

・最新ドライバは確実に性能向上

 参加者がわりとおとなしめで、ここまで淡々と進んだこともあり、質問する人などいるのかなと思ったのですが、結構いました。質問の内容は私には理解できず、意味がわからないのでメモも取れずという状態だったため、ここでレポートするすべはありません。ただ、質問者からRadeonのドライバの出来について指摘されたとき、日本AMD側の他のスタッフの方が新たに資料を提示して、現行の最新ドライバによる性能の向上をアピールしていたのが特に記憶に残っています。

・次世代Radeonについての質問はなし

 次世代Radeonについて等々、誰もが興味を持っているであろうテーマについての質問は出ませんでした。ここまでの勉強会の内容があくまで現行Radeonの範囲に抑えられていたので、その空気を読んだのだと思います。私も読みました。

・HD7670相当のものは出ない

 現行RadeonでHD7750より下は出さないのかという質問に対しては明確に出さないという回答が返ってきました。モバイル向けに35W(30Wだったかも)のものがあるが、それはデスクトップ向けに出すことはない、そのクラスのものが欲しければHD6670を使って欲しい、APUがそのあたりの性能となるのでAPUを使って欲しいという話でした。GCNアーキテクチャでファンレス1スロットのカードを求めているのに非GCNのHD6670を薦めるのはちょっと的外れだと思いましたが、APUのマーケティングとの兼ね合いであえて出さないというのは十分ありえると思いました。


 質問がひととおり終わったところで21時をまわっていました。そこで勉強会は終了となりました。席についてから一時間半強、人によっては二時間の内容でしたが、とても真面目な内容で、最後まで飽きることなく終えることが出来ました。もともとお土産のHD7770を使ってみたかった、それが参加動機だったわけですが、お土産関係なく参加して良かったなと思える内容でした。もし次があるならまたぜひ参加したいと思います。

 レポートは以上です。


 お次はお土産のHD7770を使っての体験記事、といきたいところですが、どうも初期不良らしくうちのPCでは動きません。連絡済みの対応待ちです。果たしてどうなるのか!?

Radeonシリーズ勉強会レポート その2
☆この記事はレポート1からのつづきです

 勉強会では予め資料が用意されていました。コンシューママーケティングというRadeonシリーズをアピールできる要素を集めた資料と、Radeon7XXXの主にGCNについての図解資料の二点です。勉強会はこの資料に沿って進められました。前回の記事でも述べましたが、私は後者についてはほとんど理解できませんでした。質問をしてもその回答に質問で返すことになりそうだったので、大人しくしていました。計算の仕方が大きく変わり効率が良くなったみたいなところだけはなんとなくわかりました。

■AMD コンシューママーケティングについて

 ようするに、一般消費者に対しRadeonの優位性を知らしめるために必要な、基本的事実・情報について学びました。

・同クラスならRadeonのほうが確実に速い

 まず、NVIDIAの競合製品との比較でRadeonのほうが速いといったような、よくある話から始まりました。この資料ではHD7970vsGTX670とHD7950vsGTX660Tiで具体的な比較をしていて、資料ではすべての項目てRadeon側が1.1~1.6倍ほど速いことになっていました。

 ただ、同じく資料から、同クラスであればいずれもRadeonのほうが若干高い価格が提示されていたので、個人的にはそれほどRadeon優位という印象は持ちませんでした。互角だと思います。担当の方が、とにかくHD7970(たぶんGHz Editionのほうだと思います)は最高の性能だと主張していたのが印象的ではありましたが、もう少しその確固たる優位性を裏打ちするようななにか資料が欲しかった、説得力を増すためにもそれがあるべきだったと思いました。(後述するOpenCLとの絡みではRadeonの優位性があるですが、この時点では話題にのぼらなかったのです)

・型番のゼロはまると読む


 途中でふと気がついたことがあります。Radeonの読み方、担当の方は普通にラデオンと発していました。レイディオンではありませんでした。ちなみに7970はななきゅーななまる、7770はななななななまる。ゼロはまると読むみたいです。

・HSA財団設立によるオープンスタンダード開発環境の策定
 
 次に、ヘテロジニアス・システム・アーキテクチャー(HSA)財団の設立にAMDも関与しているという話になりました。簡単に言うと、ハードウェアごとにソフトウェアを開発するのは手間がかかるから、オープンでスタンダードな開発環境を策定して無駄をなくそう、そのための財団がこのHSAだ、ということらしいです。その一例としてOpenCLがあり、その開発環境は世界中でシェアを上げているということでした。

・有望なOpenCLとそれに強いRadeon

 OpenCLの具体的有望性に絡んで、AdobeがPhotoshopでCUDA対応をやめてOpenCLに注力するという話も出ました。NVIDIAのCUDAを採用してもそれを利用できるのは(NVIDIA製グラフィックカードのシェア的に)半分程度しかいないので、それならこれからはOpenCLでいこう、NVIDIA側も一応OpenCLに対応しているからそのほうがいい、という判断なのでしょう。また、マイクロソフトのWindowsとの絡みで言うと、DirectX11でもOpenCLが採用されている(取り込まれている)ということでした。(つまり将来性は確実であると言いたいのだと思います)

 私にとってはこのOpenCLが勉強会最大の山場であり、OpenCLを普及させるために財団まで設立したAMDの本気を感じました。つまり、OpenCLが主流になればOpenCLに強いRadeonが市場で優位に立てる、財団設立もそのための布石というわけです。すごいなあ。しかしNVIDIAがこれまで注力したCUDAを捨ててOpenCLに飛び乗るとも思えません。それはAMDもわかっているとは思いますが、このあたりはどうなるのでしょうね。

・AMD appzone

 AMDでは自社製品でアクセラレーション対応となるソフトウェアを一覧できるWEBサイトを9月下旬から公開するそうです。有力なフリーソフトがバンバン対応してくれるようになればRadeonの魅力もさらに増すと思います。ここで紹介して欲しいですね。
AMD appzone http://amd.com/appzone


記事が長くなったので一旦区切ります。つづきます。

レポート3

Radeonシリーズ勉強会レポート その1
■はじめに

 2012年9月14日に行われた『AMDのグラフィックカード「Radeonシリーズ」について学ぶブロガー勉強会』に参加してきました。ここで簡単にレポートしたいと思います。

AMD受付
勉強会終了直後の受付。ここで名前を告げて勉強会の部屋へ向かいました。

 勉強会は新宿アイランドタワー34F、日本AMD株式会社で行われました。平日の19時半から開始というなかなか難しい条件にもかかわらず、おそらく欠席者はなく、開始10分前に到着した私で最後だったと思います。全員揃ったということで、私が着席して5分程度で開始となりました。

■ブロガー勉強会は情報発信の手段のひとつ

 日本AMD主催のブロガー勉強会は今回で3回目だそうです。情報発信の手段としてブロガーに着目し、こういう機会を設けた、ということでした。プロモーションという言葉はありませんでしたが、日本AMDによるAMD製品のプロモーションの一環なのだと私は理解しました。

 なので、もし次回があるのでしたら、選ばれるのはやはりある程度しっかりとした内容のあるブログを持っている人からだと思います。自分も参加してみたい!という人は今からでも準備しておくとよいのではないでしょうか。不定期ながらこれからもやっていきたいという話でしたのでまだまだチャンスはあります。

■内容は現行Radeon HD7XXXシリーズを範囲としたもの

 そして今回のRadeonシリーズについて学ぶ勉強会ですが、これは現行のRadoen HD7XXXについて、前半ではそのシリーズ構成や実際のゲームでのパフォーマンス、Nvidia製品との比較、Radeonではどのようなソフトが利用されているのか、Radeonで採用されているOpenCLの将来性などの説明があり、後半では7970のアーキテクチャをベースにしたGraphics Core Next(グラフィックス・コア・ネクスト、GCN)の解説がなされました。

 前半はいわゆるPCを使っている人なら問題なく理解できる内容です。HD7XXXのベンチマーク結果やこのメーカーのこのソフトがOpenCLに対応しているといった、具体的な例にそっての話なのでとてもわかりやすかったです。しかし後半は開発担当の方からの直々の解説ということで本当に専門的な内容になり、私にはさっぱり理解できませんでした。恥ずかしながら、GCNになる前と後で計算の仕方が大きく変わったんだ、変わったから大きく性能が向上したんだ、その程度の理解度で終わりました。

 頭に"?マーク"が沢山浮かびだしたあたりで、用意されていた軽食を食べて場をしのいでいました。中身はサンドイッチと厚切りのポテトチップス、お腹が減っていたのもあり美味しかったです。ポテトチップスはぱりぱり音がするので、一枚まるまる口の中に収めて防音しながら食べてました。

 それが終わると質問タイム。6~7人くらいから質問があったと記憶してますが、内容が難しくてちょっと思い出せないものが多いです。印象的だったのが、Radeonはドライバの出来が悪いと評価されているという質問に対し、担当の方が苦笑しながらも一生懸命答えていたところです。既存ドライバに対する評価について真正面からの回答はありませんでしたが、これからは月一更新は止め、その代わりにしっかりとした内容の伴うアップデートをしていくので、最新のドライバを使うとめざましい更新が認められる、だからぜひ最新のドライバを使って欲しいという説明をされていました。

 GCNを使ったデスクトップ向けローレンジ製品(HD7750の下)は出す予定はないそうです。そのあたりの性能のものが欲しければHD6670で、ということでした。

■目玉情報はなし

 全体を通して、目玉情報は一切ありませんでした。次期8000シリーズについての言及もなにもありません。将来的に実装したい機能、目指している方向性などにも触れられることはありませんでした。オフレコで言えないのではなく、本当にそういう話はありませんでした。その点ではちょっと期待はずれに感じた人もいるでしょうね。私も一応空気を読んだのですが、せっかくの機会、思い切って質問しても良かったかなと思っています。

■参加してよかった!

 一時間半の勉強会でしたが、退屈で長い・眠いと感じるところはまったくなく、最後まで楽しくすごすことが出来ました。もし今回、参加してみたかったけれど内容がわからないから応募はやめたという人がいるのでしたら、次回はぜひ応募してみると良いと思います。わからなくても大丈夫です。ごく普通に真面目な勉強会なんだと理解して挑めばよいでしょう。

■お土産はHD7770

お土産
別途付属のファンを取り付けて二重にしたり、カバーを引き出して二連にしたりできるようです。

 お土産のRadeon HD7770は各メーカーさんから提供されたものという話でした。ASUS、GIGABYTE、MSI等々。予め席に用意されているので、もし選びたいなら席に着く前に吟味する必要があったということです。ちなみに私はMSI製のR7770 Power Edition 1GD5/OC、オプションのファンを新たに搭載してデュアル・ダブルファンにできるちょっと変わったHD7770を頂きました。(でも初期不良に当たったみたい・・・)


 次回の記事で、前半部と後半部、そして質問タイムのところをもう少し詳しく書いていきます。

つづく

レポート2
レポート3

初期不良に当たったかも?
 頂いたHD7770ですが、起動しません。HD7770のファンは回っているのですが・・・。信号がいかずモニターは無反応。あるべきハードディスクへのアクセスもないので、正常なハードウェアと認識されていないようです。まったく同一のハードウェア構成で、グラフィックカードを元に戻すと問題なく起動します。補助電源も忘れていません。補助電源は専用コネクタだけでなく、試しにHD7770付属のペリフェラル4ピンx2からの変換コネクタでも取ってみたのですが、やはりダメ。となると今回追加しようとしてるHD7770に問題があるのではないかと推測しています。グラフィックカード側のBIOSが飛んでるような、そんな感じですねえ。

 お土産のHD7770には保証はなく、もし動かないようなら日本AMD側でなんとか手配するという話でしたので、もう少し様子を見て動かなければ、それに頼ろうかと思います。

 しかし、うーん、手持ちのHD4670の調子が本当に悪いので、手配をどのようにしてもらえるのであれ、もう待ってられないというのが本音です。自前で買うか・・・。

 追記:まったく異なるハードウェア構成の別PCに組み込んでも起動しませんでした。不良品とみて間違いなさそう。まずは問い合わせてみます。対応に時間がかかるようなら自分で別に買ってしまいます。
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